2014年11月17日月曜日

桜×鯰3 東堀切の家  「解体から野地板まで」



 「解体から野地板まで」 の様子を、 定点画像で見ていきましょう。



解体前
解体中
解体後

遣方
根切
基礎配筋
基礎コンクリート打設
足場
建方(1F柱)
建方(2F柱)
建方(落し込み板)
野地板



今後も随時、更新してまいります。




現場監督  鯰組  迫脇大輔












2014年11月13日木曜日

構造見学会のお知らせ

 上棟直後の躯体を見て頂ける構造見学会を企画しました。天然乾燥特有の木材の艶っぽさと心地よい香りを存分に感じられる都市型の木造住宅ですので、設計者、施工者、木材関係者、木造住宅を建てたい方など、どなたでもお申し込みください。

■日時
   1129日(土)10001300

■申込方法
   上記宛先に、件名を「見学会」と記載して頂き、Eメールにてお申し込みください。
 (申し込み制)

■申込期限
   1125日(火)

場所など当日の詳細については、お申し込み頂いた連絡先にお知らせします。




桜×鯰

桜×鯰3 東堀切の家

 桜×鯰3棟目となる「東堀切の家」が、先日上棟を迎えました。このブログでは、現場の進捗状況はもちろん、桜×鯰で一緒に考えつくる家づくりを発信します。今回は、「番付」と「建方」についてお伝えします。

01.番付 奈良県吉野編
 東堀切の家では、奈良県吉野の木材を使っています。
 1022日(水)、東堀切の家を担当する桜×鯰の5人で奈良県吉野の阪口製材所さんに伺い、天然乾燥されたスギ、ヒノキに番付をして来ました。

■番付とは?
 完成時に家の中で現しとなる木の構造材(柱やはりなど)に、家のどの場所に、どの向きで使うのか番号を付けていくこと。

番付の様子
桜×鯰  (安井(左)・岸本(右)

 木材はひとつとして同じ材がないため、産地まで足を運び、ひと手間かけることで、家の中でいつも見える場所にきれいな材を使うことができます。


02. 建方
 9月から、解体、地盤改良、基礎工事、土台敷と現場は着々と進み、117日(金)、秋晴れの中無事に建方を行い、桜×鯰3棟目が上棟しました。

■建方とは?
 通し柱、管柱、はり、桁、束などの構造材を組み、家の骨格をつくること。また一番高い場所で家を支える棟が組み上がることを「上棟」という。

吉野のスギ(柱と化粧梁)・ヒノキ(土台)
吉野スギの落とし込み板壁

 家の骨格が完成する建方は、設計・施工者だけでなく、建主さんにとっても家づくりを肌で感じて楽しめる時間です。上棟式では建主さんをはじめ、参加されたみなさまに木の家を体感し、喜んで頂きました。

桜設計集団 加來千紘

2014年10月7日火曜日

桜×鯰の2棟目が完成しました。

鯰組の岸本です。
桜×鯰の2棟目が完成したので、報告します。





その前に、
設計事務所と工務店で共通の仕様をつくりたい!と考えるようになったキッカケからお話しさせて下さい。

そのキッカケとは、築60年程経った鯰組の事務所建物です。
この建物は典型的な戦後のモルタル木造で、
戦前と変わらない木造住宅の外壁にモルタルを塗ったものです。
室内のつくりは教科書通りにできています。



この建物ができた頃を想像すると、
建物の仕様は設計者にとっても職人にとっても常識として共通のものがあり、
建主もどのような家が出来上がるか、つくる前から想像ができた事でしょう。
同じ仕様で反復して建物をつくっていたから出来上がりの質は高く、
建主も設計者も建築コストがただい把握できたと思います。

こういった事ができていたのは、
何百年とかけて試行錯誤を繰り返して、
「木で家をつくるなら基本的なつくりはこれだろう」というものが常識として出来上がっていたからだと思います。

ところが今は、技術が進歩していろんな家のつくり方があります。
それだけに何が家づくりの基本なのかが見えなくなってしまいました。
きっとまた長い時間をかけていくつかの基本形に落ち着いてくるのだと思いますが。

そこで、
一足先にこれからの家づくりの基本形を探ろう!
という事から桜×鯰が動き出した、というわけです。





ではでは、
桜×鯰第2弾、写真をアップします。

一階の玄関には建主さんが選んだトガサワラの式台と磨き丸太の柱があります。

一階の和室床の間にもトガサワラの床板があります。

二階リビングには吹き抜け。

振り返るとダイニングキッチンです。

そして三階はロストのある寝室です。



2014年9月17日水曜日

桜×鯰の3棟目がはじまります

「桜×鯰」(さくらなまず)とは、設計事務所(桜設計集団)と工務店(鯰組)がお互いの仕事の領域を少しラップさせて、設計の標準化、施工の合理化に取り組む協同プロジェクトです。

 納まりや素材を標準化すれば、設計図面の枚数を減らすこと、現場での間違い、手戻り等をなくすことができ、その結果、工期短縮(標準工期5ヶ月)や、適正な設計料・施工費でシンプルでデザインのよい建物や空間ができあがると考えています。

 また、「桜×鯰」では、「国産のスギ、ヒノキ」「丸太から調達した桜、クリ、クスなど広葉樹」「しっくい」「和紙壁紙」など、事前に産地に出かけ自分達の目で見て納得した自然由来の素材を適材適所に使うようにしています。
 その素材を使って、構造(耐震)・防火の専門家でもある桜設計集団の設計者が、安全に十分配慮した木造住宅を設計し、それを若くて頼もしい鯰組の大工たちが、かたちにしていきます。

 この協同プロジェクトにおいて、これまで2棟の建物が完成し、これから3棟目の住宅の建設がはじまります。
 このブログにて、建物ができていく過程を紹介しながら「桜×鯰」の取り組みをお伝えしていきたいと思います。

 建て主、設計者、施工者、材料供給者など、ものづくりにかかわるみんながハッピーになるちょっと素敵な取り組みをどうぞご覧になってください。


桜設計集団 安井昇


スギのはりと床板(桜×鯰 1棟目)
ヒノキの独立柱に子供の背の高さを記録(桜×鯰 1棟目)

シンプルな建物形状(桜×鯰 1棟目)