2014年10月7日火曜日

桜×鯰の2棟目が完成しました。

鯰組の岸本です。
桜×鯰の2棟目が完成したので、報告します。





その前に、
設計事務所と工務店で共通の仕様をつくりたい!と考えるようになったキッカケからお話しさせて下さい。

そのキッカケとは、築60年程経った鯰組の事務所建物です。
この建物は典型的な戦後のモルタル木造で、
戦前と変わらない木造住宅の外壁にモルタルを塗ったものです。
室内のつくりは教科書通りにできています。



この建物ができた頃を想像すると、
建物の仕様は設計者にとっても職人にとっても常識として共通のものがあり、
建主もどのような家が出来上がるか、つくる前から想像ができた事でしょう。
同じ仕様で反復して建物をつくっていたから出来上がりの質は高く、
建主も設計者も建築コストがただい把握できたと思います。

こういった事ができていたのは、
何百年とかけて試行錯誤を繰り返して、
「木で家をつくるなら基本的なつくりはこれだろう」というものが常識として出来上がっていたからだと思います。

ところが今は、技術が進歩していろんな家のつくり方があります。
それだけに何が家づくりの基本なのかが見えなくなってしまいました。
きっとまた長い時間をかけていくつかの基本形に落ち着いてくるのだと思いますが。

そこで、
一足先にこれからの家づくりの基本形を探ろう!
という事から桜×鯰が動き出した、というわけです。





ではでは、
桜×鯰第2弾、写真をアップします。

一階の玄関には建主さんが選んだトガサワラの式台と磨き丸太の柱があります。

一階の和室床の間にもトガサワラの床板があります。

二階リビングには吹き抜け。

振り返るとダイニングキッチンです。

そして三階はロストのある寝室です。